お姑さんが死んだ。 | 人はモロイかオモロイか?

お姑さんが死んだ。

3週間前ぐらいから元気はなかったけど、寒くなるといつもそうだから、特別には気にしなかった。
前の日から全然ご飯を食べなくて、夜の10時頃に栄養剤を飲ませようとしたけど駄目で、心配でずっとそばにいた。
眠っているときも呼吸が苦しそうだなと思っていたら、呼吸が静かになって、ぐっすり眠ったのかなと思ったら、呼吸が止まってた。脈を診たら、止まってた。
バカみたいにうろたえて、ゆさぶって、ばあちゃん、ばあちゃんと何度も呼んでから、一緒におばあちゃんの様子を見ていた娘に、おばあちゃん、息が止まったって言ってパパ呼んでこいと言った。
パパが来たら、どうしたんだというかと思ったら、救急車を呼ばなきゃと思いついて、やっと119した。
慌てて、心肺停止なのに呼吸停止といってしまった。
救急車が来るまで、心肺蘇生。心臓マッサージ16回ごとに息を2回、ときどき呼吸か鼓動が戻ったかを確認。
全然駄目で、おばあちゃんから吹き戻ってくる息の匂いが、たった15分の間に死体の匂いに変わっていった。
救急車の前に、消防のレスキューが来て心肺蘇生を本格的に始めてくれたけど、だめだろうと思った。
思ったけど、なんとかしてくれないかと願っていた。
でも駄目だった。
病院行ったけど、駄目だった。
家で死んじゃったから、救急でかかりつけ以外のお医者さんに行ったから、警察の検視が必要だった。
救急、病院、警察と、同じ事を何度も聞かれて、自分でも何言ってんだかわからなくなった。
警察に遺体を移される段階で、ギブアップしてパパにバトンタッチ。警察の人が両方一緒に話しでもいいとか言うけど、小さい子供がいるのに深夜に両親出かけるなんてとんでも無い。介護老人のいる家庭に、幼児がいないと思うのが普通なのか?勘弁してもらって、家で泣き寝入り。
もう、疲れた。
ばあちゃんに、食べさせてあげたかった物がつぎつぎ浮かぶ。
ばあちゃんが、しっかり者でやさしくて何でも出来た頃ばかり思い出される。
寝る。寝たら元気になる。